株式会社スノーピーク(本社:新潟県三条市)は20日、同社株式に対する公開買付けを実施すると発表した。公開買付けは、同社の代表取締役会長兼社長執行役員で筆頭株主の山井太氏がベインキャピタルと共同で実施するマネジメント・バイアウ(MBO)の一環で行う。
20日の取締役会で公開買付けに賛同の意見を表明し、株主に対し公開買付けへの応募を推奨することを決議した。株式を非公開化することで、短期的な株式市場からの評価にとらわれず、機動的で柔軟な意思決定を可能とする株主と経営陣が一体となった強固で安定した新たな経営体制を構築。ベインキャピタルによる経営支援を最大限活用することが、同社の企業価値向上を実現する最良の選択であると判断した。
第三者算定機関による株式価値の算定結果や類似事例での市場株価に対するプレミアム率、公正性担保措置の実施状況などを踏まえて、公開買付価格1,250円と公開買付けのそのほかの諸条件は株主に妥当で、合理的な株式の売却の機会を提供すると判断した。
公開買付け後の経営方針は、山井氏が公開買付け成立後も継続して代表取締役社長として経営にあたる。マーケティング強化による顧客のLTV向上、中長期の成長に向けた人財と組織基盤の強化、M&AとPMIを進める。