4月7日に新潟県燕市分水地区で行われる第79回分水おいらん道中の主役となるおいらん役を決める審査会が25日行われ、32人の応募のなかから3人のおいらん役が決まった。
おいらん役を射止めたのは、燕市分水地区の歯科衛生士・小林琴音(こばやし ことね)さん(22)、埼玉県の古着ショップ店員・秋和紫衣奈(あきわ しいな)さん(26)、新潟市秋葉区の新潟大学医学部3年・坂爪茉里(さかづめ まり)さん(21)。
小林さんは、「おいらん道中の大ファンだった祖母に子どものころからの夢がかなっている姿を見てもらい、楽しんでもらいたい」と応募の動機を話し、「きれいで皆さんの記憶に残るようなおいらん道中をできたらいい」。
秋和さんは、「まさか選んでもらえると思わなかったのでうれしい。本当に光栄。動画などで前回のおいらん道中を拝見したが、すごいきれいな美しい歩き方をされていたので、わたしも頑張って練習したい」。
坂爪さんは「審査のときは自分のなかで納得できないものが多かったが、呼んでいただいてうれしく思っている」と喜び、「凛とした見てる人に感動や勇気を届けるおいらんでありたい」と3人。
分水おいらん道中は、つばめ桜まつりの一環として一般社団法人燕市観光協会つばめ桜まつり実行委員会(山崎悦次委員長)が主催する。
おいらん役は毎年、公募し、ことしは昨年と同数の32人の応募があり、書類審査の一次審査で16人しぼり、うち15人が参加して24日、燕市分水総合体育館で二次審査が行われ、3人のおいらん役が決まった。
おいらん役には、分水太夫、信濃太夫、桜太夫があり、配役はあとで決める。このあとおいらん独特の外八文字と呼ばれる歩き方をけいこして本番を迎える。