新潟県燕三条地域の企業でつくる燕三条貿易振興会(長谷川直哉会長)は、16日から18日までの3日間、台湾の台北市で開いた燕三条企画展「之間」を開いた。燕三条の12社が出展し、目標3,000人の2.7倍の約8,000人が来場し、販売ブースの売上でも目標500万円の4.2倍の2,100万円にのぼる大きな成果を上げた。
27日、長谷川会長が社長に就く株式会社マルト長谷川工作所(三条市)のマルトパドックで出展社による反省会に続く記者会見で報告した。
ことしは同会創立60周年の節目に当たり、あたためてきた3本の海外事業を県国際課に補助金を申請し、今回の台湾事業が採択された。
最終日は会場入り口に2、30メートルの行列ができ、入場規制も行った。即売ブースは日用品やキッチン用品が人気で、持ち込んだ商品を完売し、商品があればあるだけ売れたような会社もあった。
事前登録制で有料で行ったワークショップも連日、定員に達し、追加募集も行った。6回開催したセミナーも立ち見が出るほどで、とくに高儀と玉川堂のセミナーが人気を集めた。台湾メディア50社に案内し、15社が取り上げた。
インフルエンサーへの紹介にも力を入れ、会場では6人のインフルエンサーによる配信も行われた。
今後については、インバウンドとして4,5月に有名インフルエンザーが企画する燕三条ツアーの第1弾を計画している。現地コーディネーターからものづくりの地域の台中市でも企画展を開いてほしいという声があった。
台南市からは、ことし市政400周年で海外との取り組みを進めており、さまざな美術館、博物館での開催の話もあった。
長谷川会長は「振興会でできるペース、範囲で慎重に検討して進めていきたい。新年度か来年、熱が冷めないうちに第2弾、第3弾と続けていけたらいい」と話した。
鎚起銅器を製造する玉川堂(燕市)社長の玉川基行副会長は「燕三条は国際産業観光都市を目指す。このイベントやったことによって、燕三条に世界中の方々がお越しいただく」。玉川堂の売り上げの半分は中華圏と言い、今回のようなイベントを「1回だけではなく2回、3回と続けたい」と期待した。参加した12社は次の通り。
▲トップ工業▲マルト長谷川工作所▲下村工業▲玉川堂▲北興商事▲角利製作所▲村の鍛冶屋▲金鹿工具製作所▲高儀▲IPS PLIERS▲MGNET▲Mog Inc.