新潟県が整備を進めてきた一般国道403号三条北道路、通称「三条北バイパス」のうち、三条市道新田川線から一般県道塚野目代官島線までの3,180mの区間が23日午後2時に開通し、計画8.32km全線が開通した。
開通に先立って「道の駅 庭園の郷 保内 」駐車場で開通式のあと開通区間の三条市道新田川線側でテープカットとくす玉割り、通り初めが行われた。
三条北バイパスは田上町羽生田地内を起点、三条市塚野目地内を終点とする8.32km。田上町羽生田から部分供用し、1997年に加茂工区2.84kmが供用開始し、2016年に下条工区の一部0.74kmが供用開始した。
22年12月にそこから三条市下保内地内まで1.56kmが供用を開始して起点から5.14kmまで延び、今回の開通で全線が開通した。
三条北バイパスの幅員は6.5m、歩道3.5mで全体事業費は約26億円。供用開始区間の主な構造物は、北野新田跨道橋(橋長21.2m)と新布施谷橋(橋長35.4m)。
一般国道403号は、新潟市を起点に長野県松本市に至る延長350kmの幹線道路。このうち、県央地区の信濃川右岸側を南北に結ぶ区間は三条市、加茂市、国上町にとって、北陸自動車道や上越新幹線など高速交通体系に連結する産業経済の動脈、通勤通学などの生活道路として欠くことのできない重要な道路となっている。
しかし、新潟市秋葉区矢代田から三条市塚野目の区間は、各所で渋滞が発生。社会経済活動に支障をきたしているほか、幅員狭小で歩道未整備区間も多く、事故の発生が懸念されている。
このような状況を抜本的に解消するため、昭和59年度に「三条北バイパス(8.3km)」、平成8年度に「小須戸・田上バイパス(7.8km)」の改築事業に着手。「小須戸・田上バイパス」は令和2年3月22日に暫定2車線で全線供用した。
「三条北バイパス」は平成9年3月24日に県道村松田上線から県道長尾巻線の間、平成28年3月30日に加茂市道下条矢立境線までの間、令和4年12月10日に三条市道新田川線までが供用した。
そして今回、県道塚野目代官線までが供用開始され、全線 8.3kmの通行が可能となった。地元では県央基幹病院の開院に間に合うよう供用開始を求めてきたが、3月1日の開院から3週間遅れでの全線開通となった。
加茂市方向からだと、一般県道塚野目代官島線へ右折して進むと景雲橋を渡って国道8号に出ることができ、県央基幹病院がぐっと近くなった。