24日、大相撲春場所の千秋楽で110年ぶりに新入幕で優勝した伊勢ヶ浜部屋の前頭17枚目、尊富士(24)は、昨年8月17日に新潟県弥彦村・弥彦神社相撲場所で行われた同部屋の横綱・照ノ冨士の奉納土俵入りに同行している。
弥彦での土俵入りでは、その前に行われた公開けいこや子ども相撲で土俵に上がり、子どもたちの相手をしたときの尊富士の笑顔が印象的だった。本名でもある名前の「弥輝也(みきや)」に「弥」の字も入っている。
本間芳之村長はケンオー・ドットコムの取材に対し、「去年の奉納土俵入りで、まさにこれからの新星、活躍が期待されるとうことで、とても印象に残っている力士が、こうやって優勝という偉業を成し遂げたことは、受け入れたわれわれにとっても誇りだと思うし、今後、ますますの活躍を祈りたい」と喜んだ。
本間村長は今場所、尊富士が優勝しそうだと聞いていた。千秋楽は仕事のためテレビ観戦できなかったが、「結果が出て誇らしい気持ちでいっぱい」。奉納土俵入りで伊勢ヶ浜部屋の力士と一緒に食事したときに、親方や照ノ冨士から尊富士が有望だと聞いていた。
「とにかく目がきらきらして生き生きしていたのがとても印象に残っているから、いずれこういう日が来るとは思っていた」が、それが相撲史に残るような形で実現したことに驚く。
伊勢ヶ浜部屋は、感染禍が広がるまでは毎年、弥彦で夏合宿していた。本間村長は「ことしは夏合宿があることに期待したい。そうなれば村内が盛り上がるし、大歓迎して祝福したい」と願っている。