毎年6月の第1土、日曜に新潟県三条市で三条六角巻凧が空中戦を繰り広げる「三条凧(いか)合戦」。その花形とも言える揚げ師にスポットライトを当てようと、デザイナーにデザインを依頼した画期的な三条凧合戦のポスターデザインが完成した。
ポスターは三条六角巻凧が舞う青空を背景に、各凧組のはっぴを着て空を見上げて糸を操る一番手の揚げ師の真剣な表情をピラミッドのように積み上げて配置する。
その頂点には揚げ師のなかでも3本の指に入る名人、上町組の坂井雅弘さん。写真以上に揚げ師の魅力や合戦場の臨場感が伝わるようだ。
「三百余年の空中戦(ドッグファイト)」とキャッチフレーズもふるっている。
三条凧合戦を主催する三条凧協会(須藤謙一)これまでは三条凧合戦の会場で撮影された写真をポスターデザインに使ってデザインを印刷会社に任せていた。
ことしは揚げ師に注目を集め、揚げ師の顔や名前を覚えてほしいと、三条市のSeesaw(シーソー)グラフィックデザイン事務所の高橋巧さんに要望を伝え、デザインを発注してもらったもので、期待以上のできばえになったと関係者は喜んでいる。
ポスターは約500枚を印刷し、4月から燕三条地域をはじめ、各地に掲示される。