新潟県加茂市で新潟経営大学、新潟中央短期大学、加茂暁星高校の3校を運営る学校法人加茂暁星学園(杉浦善次郎理事長)と加茂市(藤田明美市長)は、教育、文化、人材育成などをはじめとする包括連携協定を4月1日から施行する。
2019年11月に加茂市と新潟経営大、新潟中央短大の3者で包括連携協定を結んでいる。その枠組みに加茂暁星高校を加えた形の今回の包括連携協定の施行をもって、3者の包括連携協定は廃止する。
26日に包括連携協定の締結式を行って藤田市長と杉浦理事長が協定書に署名した。
藤田市長は、これまでもさまざまな事業で連携し、加茂市の事業を「さらに深めて活性化させていただいた」、「加茂が活性化してきたといった声をうかがっている」と感謝した。
新たな協定締結により、学園都市としてのキャリア教育の充実や生徒、学生、先生のアイデアによるまちづくりの事業の創出、地域の産業、観光分野の活性化でなど「加茂市の将来にとって必要な人材の育成を推進できる」と期待し、「もっと強く一緒に取り組むことが、加茂市が目指す“笑顔あふれるまち加茂”の実現につながっていく」といっそうの協力を求めた。
杉浦理事長は、文科行政でも求められている地域との連携が「当初はなかなか見つかられなかったが、ここ数年のうちにさまざまな機会をいただけた」。連携協定の意義としては、加茂暁星高校の高校生から中学生、小学生と地域の子どもたちにどういった機会が提供できるかをこの地域の教育課題と合わせて何が提供できるかを考えて行く機会を得ることができ、「守備範囲を広げるきっかけをいただけた」と振り返った。
加茂市との連携について大学時代の友人に驚かれ、うらやましがられた話を紹介。文科省の高等教育改革では、地方中小規模大学に対する補助が新しくメニューに加わり、「その地域で将来を担う、その地域のさまざまな課題を克服する学生を育ててくださいと。まさにこの協定が私どもの立ち位置とか、次の目標制作のいちばんの課題になっている」と連携の強化に期待した。