29日は各地の自治体で退職者辞令交付式が行われ、新潟県三条市でも午前10時半から市役所第二庁舎で普通退職15人と割愛6人の21人に退職辞令交付した。
ことしは公務員の定年が60歳から61歳に引き上げられたことから定年退職者がなく、退職者は昨年の32人の3分の2と少ない。
退職者辞令交付式には21人のうち15人が出席。一人ひとりに順に滝沢亮市長から退職辞令と花束を受け取ると、集まった部下や同僚の方へ振り返り、「大変、お世話になりました」などとあいさつした。
滝沢市長はあいさつで、「三条市役所のために、三条市のために奉職してくれ、三条市の職員、三条市民を代表して感謝を申し上げ敬意を表す」と頭を下げた。
退職者を見送るのは市長就任から4回目になり「毎年、寂しいが、ことしも寂しい」。「私と一緒に私からの無理難題、いろんなリクエストに応えてくれて、結果をこの三条市のために、地域のために残してくれた職員ばかりと感じている」と重ねて感謝した。
この数年間は感染症対策があり、ことし1月には能登半島地震が発生。そのたびに公務員の強さや緊急時の強さを市長になって3年半、実感した。
4月からは「次のステップでも活躍していただきたい。残された私たち三条市職員一同が、皆さんが残してくれた思い、メッセージ、経験をしっかりと受け止めて、さらに三条市を良くするために一同で頑張っていきたい。これからも三条市を、市役所を応援し、サポートしてくださるよう心からお願い申し上げる」とこれからの活躍を願った。
退職者は職員の拍手に見送られ、記念撮影を行った。ことしは定年退職がなかったため、恒例の退職者代表のあいさつも、昼食会も行わなかった。