新潟で桜の開花宣言があった6日、新潟県加茂市で市の花、ユキツバキの開花期に合わせた「雪椿まつり」が開幕した。6日夜は青海神社と加茂山公園池の端をライトアップする「灯(とも)し山」の点灯式が行われ、穏やかな春の加茂山の夜をロマンチックなあかりが染めた。
灯し山はコロナ禍前まで加茂青年会議所が毎年秋に行った加茂山をあかりで彩った行事「AKARIBA(あかりば)」を下敷きにした雪椿まつりの新たなイベント。週末の6、7日と13、14日の4日間限定で午後6時半から8時半まで行われる。
地元のわずか8人の有志が手弁当であかりを設置した。池の端にはAKARIBAでも大人気だった池を渡る橋の上に和傘を利用したカラフルなイルミネーションを設置し、池の周囲に灯ろうを並べた。
青海神社に上る石段の両側にはちょうちんを下げ、青海神社の拝殿には近づくと色が変わるライトアップで照らした。加茂市民体育館の白い壁には、青海神社の神楽舞などを撮影した動画をプロジェクターで投影する。
午後6時から池の端で点灯式を行い、藤田市長と、ツバキがシンボルという縁で加茂市の友好都市の東京都大島町の坂上長一町長の2人がカウントダウンにあわせてスイッチを入れて点灯した。
和傘のイルミネーションをバックに加茂松坂協会、よさこいの「あってねぇ」、加茂松坂保存会がそれぞれ踊りを披露した。
池の水面に反射する和傘のイルミネーションを息をのむほど美しく、見物客はうっとり。AKARIBAのときは橋を通行止めにしていたが、今回は橋を渡ることができるので和傘のイルミネーションの前で映える写真を撮ることができるのがうれしい。見物客は列をつくって順番に記念写真を撮っていた。
雪椿まつりはコロナ禍で中止してから大園遊会やミス雪椿コンテストを中止して代わりに趣向を変えたイベントを企画している。
6、7日は加茂山公園駐車場で「ゆきつばきマルシェ」、7日は青海神社拝殿で「ゆきつばき来福茶会」に清雲亭山重の山の蔵で「加茂寄席×雪椿まつり」、14日は加茂山公園で春山ハイキング、27日から5月5日まで「小京都戦隊加茂レンジャーの加茂山ジャングル冒険」などさまざまなイベントが用意されている。
加茂山のユキツバキの花は見ごろを迎えている。この先もしばらくは好天が続く予報で、ことしの雪椿まつりは例年を上回るにぎわいとなりそうだ。