ことしは例年より1週間、前倒しして7月26日(金)、27日(土)の2日間、新潟県三条市で開かれる三条夏まつりに向けた協賛会の第1回全体会議が10日開かれ、早めに準備に取り組むよう気を引き締めた。また、昨年度はいったん休止を決めた小学生の凧ばやし踊りは、参加小学校からの要望で一転して実施の方向で検討することになった。
昨年の三条夏まつりは8月4日、5日の2日間で開かれた。4日は記録的な猛暑で小学生の凧ばやし踊りを中止したが、凧と凧ばやし踊り行事、市民民謡踊り流しに前年より9,500人多い1万2,000人が参観。5日の大花火大会と三条総踊りは前年より3,000人多い7万2,000人の参観があり、2日間で前年より1万2,500人多い8万4,000人の参観があったことを報告した。
ことしは7月26日に凧と凧ばやし踊り行事と市民民謡踊り流し、27日は大花火大会を行う。凧と凧ばやし踊り行事は、昨年度の行事部反省会で暑さ対策などの観点から従来の日程での開催は困難との意見があり、昨年度第3回全体会議でことしは休止するということで承認を得た。
しかしその後、参加小学校から夏まつり会期中での開催を求める声があったため、今年度も実施の方向で検討することになった。暑さ対策を含め行事の内容は行事部で検討する。
昨年、2日目に行った三条総踊りは協賛行事で、協賛会が行事費を支出するが、事前準備、当日運営、片付けなどの用務は各団体の自主運営により行うもので、実施については実施団体が検討する。
協賛金は昨年度、一律2割の値上げを行った。なお資材や人件費が高騰しているが、今年度は据え置く。軒先パーキングは昨年度、実験的に導入した。貸出拠点数7件、貸出台数35台、予約数17台で稼働率は48.6%で、今年度も継続して行う。
大花火大会の食品提供ブースは、2019年の花火大会まで五ノ町交番前の空き地で三条商工会議所食品関連部会主管の食品提供ブースを設置した。感染禍明けの花火大会では、まちやま、たいぶんで飲食イベントを開催したが、運営人員の不足もあり、食品提供ブースは開設しなかった。
水防学習館側観覧席では、近隣に飲食物を販売する店舗が無く、飲食提供を求める声が多かった。これまでの食品提供ブース出店者からも、ブース再開を望む声があった。
ことしは水防学習館側観覧席近くに食品提供ブース開設を検討する。ブースの企画、運営、管理はイベント企画会社(株)ライブポート(新潟市中央区)が行う。
冒頭、協賛会長の兼古耕一三条商工会議所会頭は、開催日は例年通りの設定では長岡花火と同じ8月2、3日となり、警備員の手配が困難になることが予想されるため昨年の全体会議で1週間、前倒しを決めたことにふれ、「協賛募集や市民の皆さんへの周知など、例年より前倒しして準備を進めないといけない」と準備が遅れないよう協力を求めた。
協賛会名誉会長の滝沢亮三条市長も「準備期間がことしは1週間短くなるので、皆さまも大変かと思うが、三条市役所の職員も懸命に協力したい」と述べ、「ことしは暑さはほどほどに、まつりは最高潮の熱さになるようなイベントにしていきたい」と期待した。