新潟県弥彦村で14日(日)の春を呼ぶ風物詩「第38回弥彦湯かけまつり」が行われる。祈りを込めた神湯を載せた朱塗りの湯曳(ゆひ)き車を弥彦駅から弥彦神社まで引いて奉納する。ことしは5年ぶりに弥彦駅を出発して一般の人も湯曳き車の綱を引くことができ、桜も満開のタイミングで好天が予想され、完全復活の湯かけまつりは盛り上がる。
一般社団法人弥彦観光協会が主催。神湯が温泉街を巡行し、開運厄除、無病息災、商売繁盛、交通安全、学業成就、弥彦観光の発展などを祈る行事だ。
感染防止の2020年、21年と中止し、22年は湯曳き車を出さずに弥彦神社に神湯の奉納だけ行った。昨年は湯曳き車が復活させたが、出発をヤホール前にしてルートを短縮し、湯曳き車は弥彦神社氏子青年会だけで運行し、一般の参加はできなかった。
ことしは弥彦駅前を出発して一般の人も綱を持つことができるようになり、ようやく感染禍前と変わらない本来の形を取り戻す。
当日は昼前に弥彦公園の湯神社で祭典を行い、神湯を受ける。午後0時半から駅前で一般参加を受け付けるが、湯曳き車が進行中も随時、参加を受け付ける。0時50分から出発式を行い、弥彦よさこい演舞、弥彦芸妓の祝舞のあと、氏子青年会が木やりを行って湯曳き車が出発。沿道の人たちには青笹で神湯をかけて払い清める。
途中、ヤホール前で氏子青年会小若がたる太鼓、氏子青年会が一宮甚句、お宿だいろく前で氏子青年会小若がたる太鼓、四季の宿みのや前で弥彦芸妓が祝舞、弥彦よさこい添弥が演舞を披露する。
そして弥彦神社一の鳥居前で弥彦山太鼓が迎え太鼓を演奏。手水者前まで湯曳き車を引き入れたらたるみこし3基に神湯を移し、そこから拝殿前では担いで運び入れて3時半前に奉納、参拝して終わる。神湯の配布はないので注意する。