大型連休に合わせて27日新潟県弥彦村の弥彦の丘美術館で「永吉秀司(ながよし ひでじ)日本画展ー人ノ心ヲ伝フコトー」が始まった。日本美術院の特待で地域連携教育普及プログラム委員、新潟大学准教授の日本画家、永吉秀司さんの作品を展示している。6月2日まで。
永吉さんは1972年愛知県名古屋市生まれ。東京芸大美術学部日本画学校卒業、同大学院絵画研究科日本画専攻を修了した。
院展で入選、受賞を重ね、個展を開く一方、長岡市寺泊の白山媛神社天井画の再現事業で制作と監修、関川村の弘長寺の極楽浄土再現壁画事業で制作も担当。弥彦村では2014年に開かれた「院展ゆかりの作家7人展」でも出展している。
今回は院展に出品した対策を中心にアクリルや色鉛筆で描いた小品も展示。大作は女性を描いた作品が多く、いくつも幾何学模様を描いたレイヤーを重ねたような交錯した表現が見るものを引きつける。作品に沿えた文章もさらに作品の奥行きを深めてくれる。
ほかにも日本画材紹介「はじめまして、日本画。」と題して、永吉さんが使っている画材を展示して日本画を身近に感じもらっている。ポストカードや小品の販売もある。
28日は午後1時半から永吉さんによる作品解説会を開く。さらに、いずれも弥彦総合文化会館小ホールを会場に5月6日午前10時から「親子で楽しむ日本画ワークショップ」、18日午後1時半からおとなのためのワークショップ「『画家の秘密』ー絵画構成の仕組みー」を開く。
6日の「親子で楽しむ日本画ワークショップ」は小中学生が対象で定員15組ていど、参加費500円、18日の「『画家の秘密』ー絵画構成の仕組みー」は高校生以上が対象で定員15組ていど、参加は無料。詳しくは弥彦の丘美術館(0256-94-4311)へ。