アウトドアブランドのスノーピークは、群馬県上野村(黒澤八郎村長)、上野村漁業協同組合、釣り具のティムコの4者で28日、上野村の地域循環共生圏の実現に向けた包括連携協定を締結した。スノーピークが取り組んでいる地方創生事業の一環で、地方自治体や企業などとの包括連携協定締結は28例目となった。
上野村は、首都圏から100km圏内にもかかわらず、手つかずの自然が多く残り、村の中央を流れる神流川は関東でも屈指の清流。フライフィッシングの聖地としても有名で、全国からアングラーやフライフィッシャーが集うあこがれの地となっている。
今回の包括連携協定では、4者で互いの知見や人的資源などを活用し、新たな地域活力を創出し、地域経済の発展および住民サービスの向上に寄与する。また、上野村の自然や河川環境と生態系の保護につながる活動を推進していく。
すでに計画している具体的な取り組みとして、川の駅「上野」を進化させた野遊び拠点を開発する。現行の川の駅を一部改修し、キャンプとフィッシングをメインとした体験型拠点へと進化させる。
特産品や遊漁券の販売やカフェといった現行の機能に加えて、キャンプ、フィッシング、アパレルの物販機能を追加。フィッシング用品のレンタルや初心者向けの体験イベントなども企画する予定だ。
この体験拠点を中心に、神流川流域に広がるキャンプフィールドや宿泊施設を整備し、エリア全体の観光振興にも繋げていく考えだ。
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