新潟県燕市八王寺、真宗仏光寺派安了寺(松島孝夫住職)の境内を覆うように枝を広げる県指定天然記念物「八王寺の白藤」。2日には満開目前となり、大型連休後半の3日に合わせたように見ごろを迎えた。
1958年(昭和33)に県指定天然記念物に指定された。白い花房をつけるフジは珍しいうえに、東西30メートル、南北20メートルもある棚いっぱいに枝を広げた推定樹齢300年の存在感は圧巻だ。
ことしも春先や最近の気温上昇で開花が早い。5月半ばに満開になることが多いのに、ことしも1週間から10日ほど早い。そのため例年なら大型連休を過ぎてから見ごろを迎えるところ、ことしは大型連休後半にぴったりと見ごろを迎えた。
開花期にあわせて県内各地から訪れる花見客で周辺道路が渋滞するのが常。大型連休と重なったことで、ことしはどれだけの花見客が殺到するか想像は難しい。
おまけに3日は安了寺で法事が2件、葬儀が1件ある。松島住職は「お手柔らかにお願いします」と苦笑いするほかなかった。5日は燕市の白藤茶会、6日はジャズコンサートも開かれる。