ことしも6月1、2日に新潟県三条市で開かれる三条凧(いか)合戦を主催する三条凧協会(須藤謙一会長)が先に発行したフリーペーパー「イカマガジン」の創刊記念裏トークイベント「イカすぜ!!ミーティング」が8日(水)午後7時から三条市複合交流拠点「三-Me.」で開かれる。
毎月、開かれている「三-Me.BAR」の5月企画として開催された。三条凧協会は毎年1回、内部機関紙のような内容で「協会だより」を発行してきた。より広く大勢の人から楽しく読んでもらえる広報紙の性格の強いものにと、ことしは「イカマガジン」に刷新。B5判、20ページで、揚げ師へのインタビューなどを収録し、4月20日に創刊した。
「イカすぜ!!ミーティング」には、結城靖博副会長をはじめ制作にかかわった三条凧協会の4人でトークセッションを行い、揚げ師ら10人余りが参加した。
トークセッションでは、協会だよりは毎回、500部から1000部を印刷したが、イカマガジンは初刷り2,000部をすでにほぼ配り終え、1,000部の増刷を決めたことが紹介された。
結城副会長は、イカマガジンを読んだ知らない高齢男性から、インタビューを掲載した揚げ師に連絡を取りたいと電話があり、「2人がイカマガジンでつながって良かった」。
一方で、コミカルな印象のデザインに反対の声があったことや制作担当者は取材と執筆に追われたことなどの裏トークもあった。
「次の世代へつながるものを書けたのはよかった」、「うまいかご持ちや予備場で揚げてる人、修理する人も紹介できればいい」、「はっぴを脱いだ揚げ師のパーソナルな部分をフィーチャーしたい」、「いかと鍛冶の密接な関係も伝えたい」と前向きな意見が相次ぎ、発行を年2回に増やすという提案もあった。
れぞれ所属する凧組のはっぴを来た参加者は、残り1カ月を切った三条凧合戦に向けてテンションを上げていた。
「イカマガジン」は地元スーパー「マルセン」の興野店と荒町店をはじめ、市内の公共施設などに置いて自由に持ち帰ってもらっている。