新潟県加茂市と田上町のごみ処理を行う加茂市・田上町消防衛生保育組合(管理者・藤田明美加茂市長)が運営する清掃センター(田上町原ヶ崎新田)で8日昼、建屋から煙が発生したことについて、煙突への排煙を制御する弁の故障が原因とわかった。
8日午後1時半ごろから30〜40分間にわたり建屋から黒煙が出たもの。焼却炉から煙突へ出す煙を制御する「パッケージコントローラー」の弁が閉じたままになったため、排出できなくなった煙が建屋からもれた。
火災と勘違いされるおそれがあるため、加茂地域消防本部に火災ではなく、煙の排出ではないことを連絡。手動で弁を開いて建屋からの煙は収まって煙突から出るようになり、その後は手動で操作することで9日も正常に運転されている。
清掃センターは1980年(昭和55)の供用開始で老朽化が進み、建て替えの検討を進めていたが、建設費の高騰などもあって昨年8月、いったん白紙に戻した。部品などは古くなると更新しており、今回の故障部分も更新している可能性がある。
また、ことし1月1日の能登半島地震では、煙突の上に設置されている避雷針が傾いて修理している。