14、15日と行われた新潟県三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)の春季例大祭、通称「三条まつり」は15日、大名行列が戻った八幡宮で舞い込みが行われ、無事に奉納行事を納めた。
15日朝の神事で神殿から御霊(みたま)を2基のみこしに移し、大名行列とともに氏子町内や大通りを渡御(とぎょ)して八幡宮へ還御して行われるのが舞い込み。先供が拝殿の周りを3周したあと、神馬(しんめ)、道祖神(どうそじん)が3周して拝殿へのぼった。
その後、みこし2基と囃子(はやし)方の太鼓の順に同じように拝殿の回りを走って3周すると、今度はそれぞれに続いて子どもを肩車した親子が同様に3周して拝殿へ上がると、道祖神や神官から子どもの頭をなでてもらって健やかな成長を願った。
みこしと太鼓を拝殿を上げようとすると、拝殿で待ち構えた先供などが、祭りを終わらないように押し返してもみ合う勇壮な場面が、三条祭りのクライマックスを迎えた。
大名行列の進行が遅れたため30分遅れでスタート。もみ合いもそれほどエキサイトすることもなく無事に終わったが、「毎年のことだけど、やっぱり終わると思うと寂しくなる」と閉幕を惜しんでいた。
すべてが拝殿に納まったところで、大名行列と舞い込みを運営する三条祭り若衆会の赤塚直人会長(36)があいさつした。「若衆会も今年度で50周年を迎えることができた。
未来永劫、三条まつりが続くよう若衆会も精進し、て来年もすばらしい祭りを開催したい」と述べ、三本締め。恒例で赤塚さんを胴上げし、若衆会が担当するすべての行事を終えた。このあと藤崎宮司は神事を行ってみこしから御霊をおろし、再び神殿に納めた。