15日に新潟県三条市で行われた三条祭りの大名行列に合わせて「焼き肉の聖地」、「三条のソウルフード」とも呼ばれる焼き肉店「大衆焼肉 さんきらく」(白源勇社長・三条市本町1)は、初めて焼き肉の振る舞いを行った。
さんきらくは、旧店舗の並びに新店舗を新築し、昨年11月に移転オープンした。旧店舗とも大名行列が通る大通りに面している。新店舗の前にはピロティをつくり、いすも置いて人がたまれるスペースを設けた。
これまでは客が外でたばこを吸うくらいの用途しかなかったが、地域に根差した店で地域に育てもらっているからと、ピロティを生かして初めて焼き肉の振る舞いを行った。
三条市内で製造されている本格バーベキューコンロを試用せてもらい、赤(カシラ)や白(白モツ)、カルビなどをふるまった。いつもは客が焼く肉を、この日は白社長が直々に焼くのもスペシャルだ。
とくに事前に告知しなかったので、大名行列の見物に訪れたスタッフの家族や近所の人、顔なじみの客らが立ち寄った。思いがけないサービスに大感激。店内がかすむほど煙が立ち込めるなかで肉を焼くのが「さんきらく」の真骨頂だが、青空の下での焼き肉もまた格別。「外で焼くのもうまいね」と思わぬもてなしを喜んでいた。
「昔は祭りになると商店街のあちこちの店が振る舞いをしたもんだ」と白社長。三条夏まつりでの振る舞いも検討していた。