戸隠神社(星野和彦宮司・新潟県燕市宮町)の春季例大祭は、18日宵宮、19日本祭と2日間、行われた。2日間とも好天に恵まれ、19日夜の舞い込みとみこしの還御(かんぎょ)で平穏に幕を閉じた。
木場小路万灯組と横町万灯保存会は、2日間にわたって万灯を運行。門付けに回り、街頭での下座で若連中が歌う「伊勢音頭」にあわせてそれぞれ12人の女の子が踊りを披露し、春祭りを華やかに盛り上げた。
舞い込みは万灯の運行がすべて終わると、木場小路万灯組、横町万灯保存会の順に行った。それぞれ若連中が3回、戸隠神社の参道を走って拝殿へ駆け込んだ。
いちばんになっても何があるわけでもないが、参道を全力疾走し、転ぶ人もいた。拝殿に入ると「わっしょい!わっしょい!」とかけ声を上げ、モッシュのようにもみあって最後の盛り上がりに熱中した。
最後にみこしに載せた氏子町内を渡御した御霊(みたま)を神殿に戻す還御祭(かんぎょさい)ですべての行事を終えた。星野宮司は、好天に恵まれて大勢の参拝者でにぎわったことを喜び、「多閉塞感に満ちた時代だが、皆様方の2日間にわたる勇壮な華やかな神賑(かみにぎわい)行事により燕市民はもとより多くの見学者、拝観者に生きる希望と勇気を与えてくれた」と万灯をはじめ、関係者に感謝した。