新潟県燕市とその周辺の3つの盆栽愛好会による合同盆栽展「第45回越の近郷盆栽展」が25、26日の2日間、燕市吉田産業会館で開かれ、2日間で約300人が来場して会員が手塩にかけた盆栽を鑑賞してもらった。
燕市の旧分水町の分水梢風盆栽会、旧吉田町の吉田盆栽緑風会、長岡市旧寺泊町の寺泊盆栽一品会の3団体が参加する合同展。ことしは1人1席で3団体から合わせて32席に展示した。
地元では真柏(シンパク)と呼ばれるイブキやマツといった本格的な盆栽の新緑が美しかった。そのなかでも花を咲かせたサツキが目を引いた。合わせて盆栽用品の販売や苗木の販売も行った。
盆栽を見るだけで帰る人は少なく、じっくり鑑賞したあとは会場にいる参加団体の会員に声をかけ、盆栽づくりの苦労話を聞いたり、情報交換したりと交流を楽しんでいた。
越の近郷盆栽展は1976年(昭和51)から毎年開かれている。当初は4団体だったが、5年前に弥彦村の弥彦盆栽国風会が会員不足で解散してから3団体になった。
越の近郷盆栽展の事務局長で吉田盆栽緑風会会長の深瀧晋さん(86)は「どの会も会員が高齢化してい新しい会員が入って来ないが、ことしも大勢の人が盆栽を出してくれてありがたい。ここまで来たら第50回を目指して頑張っていきたい」と話していた。