日本最大級の総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開する株式会社ドン・キホーテ(吉田直樹代表取締役社長・本社:東京都目黒区)は、新潟県県央エリア初の店舗、燕店(燕市東太田2920)は29日、オープンした。初日は小雨降るなか、朝から約300人の行列ができ、駐車場は満杯、入場制限を行うほどの大盛況になっている。
午前9時のオープン後も続々と来店。レジの行列は店内の通路を1周しそうなほどたちまち長い行列ができ、最後尾は約30分待ちに。入場制限も行い、外にも100人を超える行列ができた。
数多くの有名アウトドアメーカーの本社やショップ、キャンプ施設があり、通(つう)の中では聖地巡礼などで盛り上がる燕三条エリアで、あえてアウトドア用品のアウトレット品のコーナーを設けた。
ディスカウントストアならではのアウトレット価格で、さらにアウトドア市場を盛り上げたいと、国内外のさまざまなブランドを集めた。テント、チェア、シュラフ、クーラーボックス、BBQグリル、キャリーにワゴン、炭など約100アイテムを販売している。
同社は、商圏のことを知っているのは各商圏に身を置く従業員ということで、各商圏の状況に合わせた「個店経営」を徹底、ニーズに応えた店づくりを行っている。ドン・キホーテ射水店(富山県)では、イスラム圏の方が多いエリアなので、ハラルフードを充実させるなど、ほかにも地域性のある商品構成の店舗もある。
地元愛あふれる取り組みで地域の人たちが時間消費を楽しめる場所を提供しようと、新潟の方言がプリントされた「方言Tシャツ」を県内のドン・キホーテ店舗で初展開。それぞれ筆文字で「ごーぎらー」、「しょうしい」、「しょったれ」、「なじらね」などと前面に大きくプリントされたTシャツ8種類、加えて「燕三条」などとあるご当地Tシャツ3種類をそれぞれ税込み1,749円で販売している。
駄菓子コーナーにも「つばめ」、「燕の珍味処」と燕市の名前を生かした看板も設置している。
燕市は子育て支援制度などが充実し、ニューファミリー層も多い商圏で、ドン・キホーテの客層と親和性があるエリアと考えて出店した。燕店オープンで県内では11店舗になった。これまで県央エリアからは新潟市や長岡市の店舗まで出掛けなけばならなかっただけに県央のドンキファンには待望の県央出店だ。
燕店から国道289号を弥彦村方向へ600メートルの所に昨年10月に「無印良品 燕」がオープンした。逆方向の三条市方面へは、ことし3月1日に開院した済生会新潟県央基幹病院につながる道路も開通し、これらの区間の交通量が増えて人流れが変わっている。燕店の開店で周辺の商業地として魅力がさらに高まる。