新潟県阿賀町津川に残る麒麟山(きりんざん・191m)の狐火(きつねび)伝説を基にした「つがわ狐の嫁入り行列」が8日行われた。夕方から白無垢(しろむく)で狐の化粧をした花嫁がお供を連れ、江戸時代の嫁入りを再現した行列とともに街道を練り歩いた。
ことしで32回目になり、阿賀町出身で東京に住む女性が花嫁役でその夫が花婿役を務めた。橋本憲次郎副知事とJR東日本新潟支社の白山弘子支社長も狐の化粧で仲人役を務めた。
花嫁は行列とともに住吉神社を出発して狐のポーズをとりながら歩き、花婿と対面。麒麟山公園の特設ステージで結婚式と披露宴を行ったあと、狐火に姿を変えて麒麟山へ姿を消した。
新型ウイルスの感染拡大中は休み、昨年から復活。毎年5月3日が恒例だったが昨年は秋に変え、ことしは6月に日程を変えたこともあるのか人出は少なめだったが、絶好の好天に恵まれ、のんびりと見物していた。