新潟県三条市の嵐南小学校(山宮尚校長・児童784人)で13日、創立10周年記念公演が行われ、YouTubeで月2億回再生という人気エンターテインメントトリオ「ビックスモールン」のパフォーマンスに児童は熱中して大うけだった。
嵐南小は、嵐南地区の四日町小、条南小、南小の3校を統合し、第一中学校との小中一体校として2014年に開校。ことしで創立10周年になった。
嵐南小学校PTA(高橋陽一会長)は、実行委員会を組織して11月の記念式典など記念事業に取り組んでいる。そのひとつで、子どもたちの思い出に残る事業をと記念公演を計画した。
楽しいだけでなく、何かを感じとって将来の糧とし、かけがえのない思い出になればと企画。「いくつになってもあきらめなければなりたいものになれる」ことを子どもたちに感じてほしいという思いもあった。
ビックスモールンは、TikTok3.8億再生、YouTubeは30億再生でフォロワー数300万人以上にのぼる。
メンバーは、長身のゴンさんと背の低いチロさんとグリさん。体格差を生かしてさまざまなものを体一つで表現する「ボディーアート」で世界中が驚く芸を披露する。
SNSでインド、インドネシア、フィリピン、アメリカ、ブラジルなどで人気を集め、今はラスベガスの有名なサーカスからオファーを受け、果敢に世界に挑戦している。
今回は「知育ボディーアートプログラム」として3年生以下と4年生以上の2回に分けて全校児童を対象に公演した。3人とも太い横ストライプの服を着て登場。3人で体を使ってバスケットボールや五輪マークを表現した。
3人が体で表現するものをクイズ形式で児童に当ててもらったり、児童をステージに上げて一緒に携帯模写のような動きに挑戦してもらったり。児童の間にも入ってコミュニケーションし、最初から最後まで大盛り上がりだった。
公演後、児童は「組体操みたいでおもしろかった」、「クイズを当てるのが難しかった」。しばらく校内はビックスモールンのブームが続きそうだった。
ビックスモールンは2001年の結成でブレイク。さらにYouTubeでバズって再ブレイクしている。自身の体験を通して「あきらめずにそればっかりやってたということ。みんなもあきらめずに自分がなりたいものとかを目標をまず立ててそれに向かって頑張ってくだっさい」、「とにかく打席に立つのが重要」、「ずっと突き抜けて長くやってると夢はかなうかもしれない」と児童にエールを送った。
「知育ボディーアートプログラム」は限られた数人ていどを対象に対面のような形で行うことが多く、今回のようにライブステージのような形で行うのは珍しいと言う。人数が多く難しかったが、ゴンさんは「元気よく取り組んでくれたので非常に満足している」と手応えを感じ、喜んでいた。