新潟県燕市粟生津地区で20日、毎年恒例の地域合同避難訓練が行われ、粟生津小学校児童、粟生津保育園園児、粟生津文化センターの高齢者、高齢者福祉施設の入所者らが合同で地震を想定した避難訓練を行った。
震度6弱の地震が発生したと想定し、参加者全員が粟生津小グラウンドに集合。グラウンドに液状化現象が発生したうえに津波警報も発令されたということで、校舎の2階以上に避難するまでを行った。
粟生津文化センターでは上粟生津地区の寿美礼会と下粟生津地区の寿会と地域の2つの老人クラブの会員10人が参加して会議を行っている最中に地震が発生したと設定した。
地震発生ですぐにテーブルの下にもぐって頭を保護し、地震が収まったら歩いてすぐの粟生津小グラウンドに移動し、避難した。とくに戸惑うこともなく、速やかに避難は進んだ。
寿会会長の河合利勝さん(80)は、東京大空襲と第2室戸台風を生き延び、新潟地震や中越地震、中越沖地震も継続していた。それぞれの記憶が今もはっかり残っている。「新潟県にまたいつ災害が来るかわからない。今度は佐渡沖が来るかと心配」と言い、「やっぱり訓練しないとだめ」、「訓練するほど身に付く」と避難訓練の大切さを話していた。