新潟県三条市の三条看護・医療・歯科衛生専門学校(白倉政典校長)は21日、三条市体育文化会館で看護学科の継燈(けいとう)式を行い、7月から病院などで隣地実習に取り組む4期生の2年生38人が看護の道への決意を新たにした。
2年生は実習着の胸にコサージュを着けて出席。照明を落とした会場で揺れるキャンドルの火が生徒の顔をほんのりと照らし、厳粛な雰囲気のなかで進行した。
ひとりずつ順に登壇して手にしたキャンドルに現代看護の創始者、フローレンス・ナイチンゲールの立像から火を移してステージのひな段に並んだ。
ナイチンゲールの偉業をたたえる「ナイチンゲール誓詞」を全員で唱和し、何人かが「人々が自分らしく生きられるように支えることを誓います」、「仲間とともに互いに高め合い、常により良い看護を目指すことを誓います」などと誓いの言葉を述べた。
白倉校長は式辞で「きょうの澄んだ心を忘れず、これからもますます自分自身に磨きをかけ、よき看護師になることを期待する」と述べた。
2年生代表が感謝の言葉を述べた。ことし3月、学校の目と鼻の先に済生会新潟県央基幹病院が開院したことにふれ、「ますます、わたしたちの役割は期待されていると感じる。これからより専門的な臨地実習が始まる。ひとりひとりが目指す看護師像に向かいともに成長していきたい」と述べた。