新潟県三条市は7日、三条市立大学(三条市上須頃)で「三条市eスポーツを活用した介護予防及び多世代等交流事業キックオフ&プレスリリース」を開催し、報道関係者と事業関係者に向けて今年度の三条市eスポーツプロジェクトの概要を説明した。
上田泰成副市長をプロジェクトリーダーとする市のプロジェクト。国のキャリア出身の上田副市長は、経産省時代にサウジアラビアでeスポーツのプロ選手の大会を誘致するなど、eスポーツを推進した経験がある。
プロジェクトでは、「ぷよぷよ」や「太鼓の達人」といった最新ゲームを活用。高齢者の外出促進による介護予防や、ユニバーサルスポーツとしての障がい者から子ども、高齢者まで誰もが楽しめる多世代交流機会の創出、eスポーツの関心向上を図る。
具体的には、市内で開催している介護予防教室で年8回ていど高齢者の向けのeスポーツ体験会を実施。7月7日に東三条駅前駐車場で開かれるイベントで、eスポーツの体験ブースを設ける。
すでに市役所では上田副市長の発案で庁内新人職員の交流促進を目的にeスポーツ大会など行なっており、さまざまな角度からeスポーツを活用している。
キックオフ&プレスリリースでは、事業に企画などで協力する三条市立大学eスポーツサークル「SCUe(スキュー)」のメンバーと上田副市長がエキシビションゲームとして「ぷよぷよ」で対戦。ゲーマーのサークル学生相手にハンデをもらいながらも、上田副市長はなんとか1ゲームに勝利して一矢報いた。
上田副市長は「自治体でも介護予防やとくに男性の高齢者は引きこもりがちでコミュニティーに出て社会的なつながりらない人が多い。ゲームというコミュニティーに入っていって歓声を上げたり、熱量とかを感じてどんどん外へ出ていってもらいたい」と取り組みの広がりに期待していた。