プラモデル好きのおとなたちが地元新潟県三条市の優れた工具でプラモデル作り愛する会「三条タミヤファンクラブ」(中條耕太郎会長)は6月30日、三条ものづくり学校でプラモデルのフリーマーケットをメインにした県央地域最大規模の第2回燕三条模型祭を開き、関係者もびっくりの大入りでにぎわった。
2021年の「ホビーフリマ」を前身に翌22年に第1回の三条模型祭を開いた。今回は2年ぶりの開催。「ホビーフリマ」と称したフリーマーケットには群馬からの出店者もあり、11ブースが並んだ。プラモデルのほかにミニ四駆やパーツを販売するブースも多かった。
第1回に続いて地元工具メーカーも出店。アイガーツール、ゴッドハンド、スリーピークス技研、新潟精機、マルト長谷川工作所、ミネシマがそれぞれブースで自社製品を販売した。
プレモデル作りに必要なニッパーやピンセット、ペンチなどが並んだ。新潟精機はサンドブラスター(税込み3万円)も展示し、プラスチックの表面をマット調に下地処理できる重曹ブラストをデモンストレーションした。
プラモデル展示会には32組が出展し、200点近くが並んだ。戦闘機や戦車にジオラマ、フィギュア、ガンダム、さらに大阪万博の太陽の塔やウルトラマンと仮面ライダーの頭部もあり、子ども心をくすぐった。
午前10時半にカウントダウンを行って開場すると、会場の外で待っていた100人ほどが続々と入場し、足早にホビーフリマに向かって目を輝かせて品定めしていた。
少しでもたくさんのプラモデルのなかからお気に入りを選びたいとその後も来場が続いてどんどん来場者が膨れて大にぎわいになり、熱気に包まれた。
ガンダムのプラモデルを愛する柏崎市の男性(52)は、夫婦で来場した。作るより収集するのが趣味で、2007年の中越沖地震で被害を受けてプラモデルはすべて捨てたが、再びコレクションを始めて50点ほどになった。
Xの投稿で三条模型祭を知り、初めて会場を訪れた。「どんなもんだろうなとちょっとなめてたけど、意外にやばかった」といい意味で予想を裏切られた。
「新潟県は模型にそんなに盛り上がるイベントはそんなにない。関東と比較するともちろん小規模だけど、意外と掘り出しものがあって、しかも値引きしてくれてやべーな」と笑顔。「次回もマスト。必ず予定を開けておく」と主催者に感謝していた。
三条市から訪れた男性3人組は歩いて会場へ。そのうちの人は「家にパーツがあるのになんだかんだで買っちゃう」とさっそく7,000円を使った。自身の出店は「まだそんなレベルじゃない」が、「1回目より人が全然、多い。こういうのがあると楽しい」と地元での開催を喜んでいた。
中條会長は「恐ろしいぐらいの勢いで入って来てくれて、皆さんの熱狂ぶりに追い込まれているぐらいの気持ち」と焦っているほどだった。
「工具もすごく注目されて。作ってるうちに優れた交互をほしくなるので、皆さんそれを目当てに来てくれている」と地元メーカーに対する評価の高さを喜んだ。次回については「今回の好評ぶりを見てまた持ち帰って検討します」と前向きだった。