設備工事業の株式会社サンワ(資本金1500万円・新潟県刈羽村)は、6月19日に新潟地裁長岡支部から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者15人ほどに対し約1億円。
帝国データバンク上越支店によると、同社は1992年6月に大阪市で三和技研工業株式会社の商号で設立し、98年11月に今の場所に移転、2003年10月に現商号に変更した。
原子力発電所や工場関係の配管工事など設備工事、基礎工事などを手がけ、熟練者や技術者を多く雇用していたため、得意先からの要望で労働者派遣業務も行っていた。
12年5月期の年売上高は約3億1400万円を計上していたが、損益面では単価の低迷や外注費の増加により、低収益が続き、公租公課の未払いなどがあって資金繰りに行き詰まり、13年12月に債務不履行が表面化していた。
以降も事業を継続してきたが、代表が高齢になり、従業員もいなかったため、23年11月に事業を停止、整理を進め、今回の措置となった。