新潟県弥彦村の弥彦総合文化会館で6月29日、工事中に爆発事故が発生したことについて7月1日、本間芳之村長と小野塚正史教育長が記者会見し、事故発生当時の工事状況などについて説明した。本間村長は「今回の事故について、村としてはあってはならない事故でありまして、非常に残念な気持ちでいっぱい」と述べた。
さらに「速やかに事故原因の究明が行われること、施工業者で再発防止策および安全対策が講じられることを最優先とし、弥彦の丘美術館と弥彦の丘サテライトオフィスは施設の安全が確認されるまで休館とする」とした。
工事は弥彦総合文化会館公民館空調設備・トイレ等改修工事。工期は5月9日から10月5日までの150日間だが、実際の工事は6月6日から閉館して行われている。
事故当日の作業は、下請け企業の2社の6人が2人ずつ3つのチームに分かれての作業だった。うち4人は1階でトイレの床下ピット内の配管撤去、床や壁工事、2人は屋上付近の工事だった。床下ピットにはガス管も敷設されている。
村では、このうち1人が死亡、3人がけがの死傷者は4人と把握しており、4人とも1階部分の工事を担当した。
事故原因は調査中だが、けがをした作業員が倒れていた場所は現場に入れないため把握していない。消防はガス検知機を常備しており、爆発事故では二次災害を防ぐためにも現場でガス濃度などを測定しているはずだが、その結果についてては、村には情報共有がされていないとした。