新潟県三条市の美術団体が大同団結して美術振興を図ろうと1991年に発足した三条美術協会(池浦倫之理事長・会員74人)は、5日から7日までの3日間、三条市体育文化会館「たいぶん」で年に1度の会員展「第24回三条美術協会展」を開き、三条の美術界の「今」を61の作品で伝えている。
初日5日は開場式でテープカットを行って開幕した。開場式で池浦理事長は三条美術協会のこれまでを振り返りながら、会員数は当初の4分の1に減ったが、「先人の思いを受け継ぎ、三条の美術協会をしっかり牽引していこうという強い覚悟でいる」と決意を示した。
来賓の滝沢亮市長は、20日オープンする歴史民俗産業資料館「ほまれあ」には文化芸術ギャラリーを設置することにふれ、「皆さまからも文化芸術ギャラリーを活用していただき、“ほまれあ”が愛される施設にしていきたいたし、みなさまからの力添え、協力を」と会員の力に期待した。
会員作品は1人1点で、日本画6、洋画11、彫刻7、工芸9、書道18、写真9の6部門に計60点。それに昨年10月に死去した三条美術協会設立時の主要メンバーで長く書道部門の副理事長に就いた書家、廣川越村(本名・司)さんの遺作「獨立不懼」を加えた61点を展示している。
日展をはじめ中央展で活躍する会員も多く、三条の美術界の全体像をとらえるに十分な作品が一堂に集まっている。
三条美術協会展は、5日は午後6時まで、6日は午前9時から午後6時まで、7日は午後4時まで。入場無料。