新潟県三条市で20日、旧三条市立図書館を改修した歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」がオープンするのにあわせて、20日から8月4日まで「ほまれあ」で、放送中の連続テレビ小説「虎に翼」の撮影に使われた貴重な衣装や小道具などが展示される。
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となった女性の物語。7月中旬から新潟編が放送され、三条市出身の俳優で三条市PRアンバサダーの高橋克実さん(63)が、三条市の弁護士役で出演する。
三条市がドラマに登場する時期に合わせての展示。一般財団法人NHK財団が主催し、「ほまれあ」の文化芸術ギャラリー脇スペースに、あらすじや登場人物などを紹介するパネルや、出演者の全身パネル、ドラマで使った衣装や小道具などを展示する。入館は無料。
9日の定例記者会見で滝沢市長は、この日の放送回で主人公がに新潟家庭裁判所の三条支部への異動が命じられたことにふれた。主人公のモデルの三淵嘉子(みぶちよしこ)氏は、1972年(昭和47)に新潟家庭裁判所長に任命され、女性初の家庭裁判所長となっている。
滝沢市長は「私も先日、図書館に行き、異動のタイミングのころの当時の新聞資料を見てみた。田中角栄が総理大臣になる直前、昭和47年のころは新潟の当時の新聞も非常に盛り上がってた時期で、そのなかでもしっかりと(三淵氏の)インタビュー記事も載っており、新潟に来た時代はそういう時代だったんだなと、私自身もその当時の資料を見て思った」と話した。