7月をこども家庭庁は「青少年の非行・被害防止全国強調月間」、法務省は「社会を明るくする運動強調月間・再防止啓発月間」と定めている。これにあわせて7日、新潟県三条市でことしも三条市青少年健全育成市民大会が開かれ、約150人が来場して青少年の健やかな成長を目指す思いを新たにした。
三条市青少年育成市民会議(韮澤正和会長)や三条地区保護司会(山田秀泰会長)が主催。市内の音楽サークル「まつぼっくり」のハンドベル演奏やダンスのオープニングアトラクションに始まり、式典、講演会、大会宣言を行った。
主催者代表のあいさつで、三条市青少年育成市民会議の韮澤会長は、「青少年の健全育成は地道な活動であり、小さいことの積み重ねの活動で、はっきりとした結果が見えづらい活動だが、私たちは、青少年の健全育成は社会全体の責務であるとの自覚を再認識し、これからも“子どもは宝”、“大人が変われば、子どもも変わる”を健全育成活動のベースにおきながら、よりいっそう活動の輪が広がっていくことを願っている」と述べた。
来賓祝辞で滝沢亮市長は、三条市の少子高齢化を数字で示したうえで、小学校と義務教育学校前期課程のあり方を検討する「未来の学校検討委員会」を立ち上げて「学校教育規模など難しい課題だが考えていこうと、ことし秋ごろから予定している」と述べ、市民の意見を求めた。
県立高校のあり方も県が動き出す段階にきており、三条市内には4つの県立高校があるが、「受け身で県の方針を待ち続けるのではなく、われわれ三条市としても何か考えて、県に声を届ける必要がある」。
「きょうはちょうど7月7日の七夕。子どもたちの願いが、希望が、夢がかなうようなまちづくりをおとなの皆さまと一緒に進めていきたい」と歩調を合わせてくれることに期待した。
講演会では、燕三条エフエム放送でパーソナリティーを務めたこともあるラジオパーソナリティーの遠藤麻理さんが「認め合うコミュニケーション〜みんな違ってみんな変〜」をテーマに講演した。
大会のあと、市内4つのスーパーや大型店で街頭PR活動も行った。