20日(土)開館する新潟県三条市の歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」(元町)の名誉市民ギャラリーに、三条市名誉市民で昭和史に残るプロレスラーだったジャイアント馬場(本名:馬場正平)さん(1938-99)の愛車、キャデラックが展示される。そのキャデラックを2020年12月から3年7カ月間にわたり展示、保管してきた株式会社諏訪田製作所(小林知行社長・三条市高安寺)から17日、キャデラックが搬出された。
このキャデラックは、ジャイアント馬場さんがハワイで最後に乗っていた愛車。1976年型の「キャデラック エルドラド コンバーチブル」で、白いボディーカラーの2ドアのオープンカーで、排気量は8,000ccを超えるビッグサイズだ。日本で自動車型式認定を受けていないので、公道を走ることはできない。
ジャイアント馬場さんの肖像権と商標を管理する株式会社H.J.T.Production から寄付を受けた。当初から「ほまれあ」に展示予定だったが、それまでの間、諏訪田製作所の新社屋の正面玄関を入ってすぐ左手に展示する形で保管されてきた。
17日の諏訪田製作所での搬出作業では、キャデラックは白煙を上げてしっかり自走。こすらないように正面玄関から慎重に外へ出てキャリアカーの荷台に載せ、市内の自動車整備工場へ向かった。キャデラックを展示していたスペースにはそれ以前と同じイタリア製の車「イセッタ300」とスクーター「ベスパ」を展示した。
20日は「ほまれあ」のオープンセレモニーとあわせて行われるジャイアント馬場没後25年記念事業で、午前9時から9時50分まで図書館等複合施設「まちやま」敷地内のラボひろばでパレードを行う。その後、10時過ぎから「ほまれあ」で搬入作業を行って建物内に設置する。