「いい湯らてい」の高級シャワーヘッドが盗まれる 代わりのシャワーヘッドに交換する巧妙な手口 (2024.7.19)

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新潟県三条市の日帰り温泉「いい湯らてい」(南五百川16-1)で、集客の目玉のひとつにと浴場に導入した高級シャワーヘッドが盗まれる事件があった。すぐに警察に通報するとともに、館内の物品を盗まないよう求めている。

「いい湯らてい」の浴場の洗い場に設置されているリファのシャワーヘッド
「いい湯らてい」の浴場の洗い場に設置されているリファのシャワーヘッド

盗まれたのは「リファ(ReFa)」というブランドのシャワーヘッド。独自の水流設計と組み合わされた水と微細な気泡により、浴びるだけで肌の汚れをやさしく落とし、スキンケアの効果を生み出す。

価格は1本3万円。「いい湯らてい」を運営する株式会社下田郷開発の社長、滝沢亮三条市長の提案で導入した。

「数奇の湯」と「和楽の湯」の2つの浴場があり、1日ごとに男女が入れ替わる。それぞれの浴場の洗い場に設置された12本のシャワーヘッドのうち、1本ずつをリファに交換した。

ねらい通り、女性用の浴場にはリファのシャワーヘッドを設置した洗い場に行列ができるほどの人気を集めた。それならと、それぞれの浴場に3本ずつに増設した。

行列ができたほど人気のリファのシャワーヘッド
行列ができたほど人気のリファのシャワーヘッド

盗まれているのがわかったのは、今月11日。施設管理部署の職員が風呂の見回りをしていたところ、リファのシャワーヘッドが別の一般的なシャワーヘッドに交換されていることに気づいた。その日のうちに警察に被害届けを出した。

それ以前に8日にはシャワーヘッドが変わっていたことに気づいた職員がいたが、故障かなにかで一時的にシャワーヘッドが交換されたものと思い込み、盗難と気づかなかった。

盗難の発覚を遅らせるためか、単にシャワーヘッドを盗むだけでなく代わりのシャワーヘッドを持ち込んで交換したと思われる。出来心ではなく計画的で悪質だ。

浴場なので防犯カメラは設置できないが、盗難防止対策としてリファのシャワーヘッドの設置を浴場に2本ずつにし、死角になりにくい浴槽側の2カ所に配置を変更した。ほかにも対策を検討している。

「いい湯らてい」に限ったことではないだろうが、シャンプーやボディーソープ、化粧水などの盗難と思われる事案も発生。「いい湯らてい」の公式SNSなどに「お客様へのお願い」と題した文書を投稿し、「館内備品等の盗難は犯罪ですので“絶対におやめください”」「発見した場合は躊躇(ちゅうちょ)なく警察に通報いたします)」と強い調子で呼びかけている。

「いい湯らてい」
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