方言戦隊メテオレンジャーがついに悲願の燕市PR隊士に就任 (2024.7.19)

2015年に新潟県燕市の吉田北地区に誕生したご当地ヒーロー「方言戦隊メテオレンジャー」が結成10年目にしてついに悲願の燕市PR隊士（大使）に就任した。18日、燕市役所で任命式が行われ、鈴木力市長から任命書、たすき、名刺を手渡した。燕市PR大使はメテオレンジャーで11組目となった。

方言戦隊メテオレンジャーの燕市PR隊士任命式

活動開始10年目でボランティアとして多彩な活動を評価

方言戦隊メテオレンジャーは、過度な欲望により破滅した星のかけらである隕石（メテオライト）から地球を救うために誕生したピンク、ブルー、グリーン、レッド、イエローの5人の戦士。暴力や武器を使わず、見えない社会悪と戦う平和主義ヒーローだ。

吉田北まちづくり協議会を生みの親に2015年7月に行われた吉田北地区で恒例の田んぼアートの田植えの参加で本格デビューした。2017年に県警燕署の特殊詐欺被害防止推進員に委嘱された。

得意の方言を生かした特殊詐欺被害防止を呼びかける替え歌やダンスで地域活性化や特殊詐欺被害防止を推進。食育、高齢者免許返納に関する啓発活動、燕市の行事にも参加。ピンクは1日生活安全課長に任命されたこともあり、全国放送のテレビ番組出演も果たしている。

鈴木市長から任命書、たすき、名刺を手渡す

燕市PR大使就任は再三、鈴木力市長にも直訴するなど悲願だった。せめて燕市公認大使でなくとも口で認める「口認」で頼んだところ、いっそ公認でと水を向けられて実現した。

鈴木市長「次はどんなことをやってくれるか、逆に期待感でいっぱい」

任命式では5人の戦士のうちピンクとイエローを除く3人とマネジャーのブラックの4人が出席。出席した戦士3人も仕事などの都合でレギュラーメンバーはひとりも出られず、代役が務めた。

強烈な燕弁をマシンガントークを繰り出すピンクも出席がかなわず、動画のメッセージを寄せた。仕事のかたわらでボランティアで活動するメンバーの苦労が伺える。鈴木市長は燕市PR隊士の任命書とたすき、名刺を手渡した。

鈴木市長は、すでにさまざまな形でメテオレンジャーから地域の活性化に取り組んでもらっており、「今回、結成10周年という節目でもありますので、正式にこれまでの活動の実績を評価し、これからさらに燕市のために頑張ってほしいということで、正式に隊士としてお願いした」と話した。

関係者をまじえて記念撮影

ブラック「もっと遠くへ、もっと高く、広い世界へ燕市が羽ばたけるよう、メテオレンジャーたちもきっと飛んでくれる」

「ボランティア精神で、この地域のために取り組んでくれていることに対して本当に頭が下がる」と感謝し、「ぜひこれからも貴重な存在として活躍してもらいたい。こちらからお願いするよりも、自分たちで企画してやってくるのがメテオレンジャーの素晴らしいところで、次はどんなことをやってくれるのか、逆に期待感でいっぱい」と述べた。

ブラックは、燕市PR隊士に任命されたが、「これからどこへ向かうのか。はっきり言ってメテオレンジャーにもまだわからない。ただひとつ言えるのは、ツバメは飛んでこそツバメ。飛ばないツバメは燕市PR隊鳥の“つば九郎”だけ。もっと遠くへ、もっと高く、広い世界へ燕市が羽ばたけるよう、メテオレンジャーたちもきっと飛んでくれる」と感謝の言葉を述べた。

特殊詐欺被害防止推進員という大役も務めており、「住んでる人が幸せだと思える、犯罪がなく、子どもたちの笑い声があふれるような、そんな地域にして、それが世界にいろんな面で発信できればいいなと思っている」と抱負を話した。

燕市PR隊士としての初出動は、21日(日)に吉田北体育文化センターで開かれる「北地区ふるさとまつり」のステージイベントに出演し、得意の替え歌とダンスを披露する。