新潟県三条市を拠点に若手経営者や次期経営者を中心とした異業種交流団体「三条エコノミークラブ」(岩瀬晶伍会長・会員52人)は、19日開いた2024年度7月臨時総会で、次年度会長に鑑査役の笹川英二さん(36)=笹川メッキ株式会社代表取締役=を決めた。
笹川さんは三条市生まれで新潟大学人文学部を卒業して株式会社クリヤマに4年勤務してから2015年に家業の笹川メッキに入社。20年に代表取締役に就任した。
三条エコノミークラブは18年に入会し、21年、22年とリーダー、23年に副会長、ことしは鑑査役に就いている。
臨時総会では会則により岩瀬会長が次期会長に笹川さんを推薦、役員幹事会で選考し、この日の臨時総会で承認した。
笹川さんは、「エコノミークラブは過渡期なのかなと思う。会員の縮小、それに伴う予算縮小と、いろんな課題がここ数年あるが、ことしは今岩瀬会長がさまざまな企画にチャレンジし、少しずついい意味で変わってきている。私もことしの岩瀬会長の歩みを止めることなく、次年度を精進していきたい」と述べた。
岩瀬会長は笹川さんの推薦理由を話した。自身が入会した10年前は会員が100人を超えていたが、10年間で半減し、会員が減るのは悪いことと言うつもりはないが、人数が減ることで制約が出てくることを指摘した。
笹川さんは、物事の本質を見抜く力があり、細かく物事を見ている人物で、卓越したリーダーの素質をもち、現状に甘んじることない改革精神をもっているとし、「今年度は監査役というと少し距離を置いた形でやった経験値は、きっと会長職においても大きな財産になってくれる」と期待した。
また、会員が減少するなかで可能な限り制限のない発想で次年度会長に年間事業計画を構築してもらうための会則の改定を決めた。具体的には定例会の開催を必ずしも月1回開催しなければならないことを除外し、役員の定義をサブリーダーまでに。グループと委員会を同格組織として自由な組織体制をつくれるようにし、年度末としていた退会を役員承認後の次月の退会などに改定した。