新潟県加茂市・県立加茂高校(鈴木正之校長)の体操部(齋藤俊部長・部員15人)は22日、藤田明美加茂市長を表敬訪問し、29日に福岡県北九州市で開会するインターハイ(全国高校総体)体操競技に男子団体と女子個人総合に1人の出場と、北信越大会の男子団体では同校初、県勢で20年ぶりの優勝を飾ったことを報告した。
県大会は5月25日に上越市で開かれた。男子団体は上越市・関根学園高校との戦いで、これに勝てば優勝でインターハイの出場権を得る。これまで何度もインターハイに出場しており、ことしは昨年に続き2年連続の出場となる。
北信越大会は6月16日に金沢県金沢市で開かれ、男子団体で福井県鯖江市の強豪、県立鯖江高校を上回り、加茂高校に初優勝をもたらす快挙だった。
女子個人総合でインターハイに出場するのは、加茂市出身の3年白根愛理さん。個人総合の上位2人がインターハイに出場でき、白根さんは3位だったが、2位の関根学園高校の選手が団体でインターハイに出場することになったため、白根さんに個人総合の出場権が与えられた。
22日は男子団体に出場するレギュラー4人と補欠2人、女子個人総合の白根さんが、鈴木校長と小野武彦監督の引率で市役所を訪れ、それぞれ自己紹介や得意種目、抱負を話した。
藤田市長は「快挙だと思っている」と喜び、「これまでも多くの人の期待がかかってくると思うが、ふだんの練習の成果、自分らしさを発揮してくれたらうれしい」と実力を出し切って活躍することを願い、小野監督に激励費を手渡した。
小野監督はことしは部員同士の仲が良く、「子どもたち自身がやりたい、頑張りたいという思いが強く出て、自主的に主体的に練習するようになってきたのが、いい方向に出ている」とチームワークを評価している。
男子団体は昨年は決勝に進めず、ことしは決勝に進出できる予選ベスト16を目指す。齋藤部長はさらにここから完成度を上げてインターハイではチームの目標の決勝進出を達成できるように頑張る」。
白根さんは「体が万全な状態ではないけれど、インターハイに出れることと加茂市の方々の支えがあることに感謝し、できることを精いっぱい頑張りたい」と力を込めた。
インターハイは29日が開会式で30日、31日と予選、8月1日が決勝。決勝のようすはインターハイ応援サイト「インハイ.tv」で生中継される。ことしの男子団体は北信越大会で優勝していることから、例年以上に決勝進出の期待が高まっている。