新潟県燕市は25日、委託業者の作業ミスで69世帯に誤った有効期限を記載した国民健康保険被保険者証を発送したと発表した。
被保険者あてに保険証を送付するときに、一部の人に本来は有効期限の短い「短期被保険者証」か「資格証明書」を発行すべきところ、保険証を一括発行するためのデータを委託事業者が一部、誤ったデータを使用して作成したため、69世帯に有効期1年間の保険証を誤って発行、送付した。これに伴う第三者への個人情報漏洩やマイナ保険証の利用への影響はない。
7月19日に社会保険加入のため国民健康保険脱退の手続きに来庁した人から有効期限の誤った保険証が届いたと聞いて誤りがわかった。69世帯のうち、この世帯を含む3世帯は直接、市役所へ来庁したときに誤って送付した保険証を返却してもらった。
このほかの該当世帯は今後、自宅へ訪問するなどして、誤って送付した保険証を返却してもらう。訪問は事前に通知し、市職員の身分証明書を提示する。それ以外の世帯に保険証返却のために訪問することは絶対になく、不審な電話や訪問者があっても絶対に渡さないよう呼びかけている。
燕市では、今後は委託事業者に作業手順やチェック体制の見直しを徹底させ、市でもチェック体制の強化を図るなど、再発防止に努める。