新潟県三条市三条地区の夏まつり「三条夏まつり」が26日(金)、27日(土)の2日間、開かれている。ことしは例年の日程では長岡花火と丸かぶりになるため1週間、前倒しでの開催。1日目は、夕方から凧と凧ばやし踊りパレードに続き、市民民謡踊り流しが行われ、午後6時でも三条市は30.0度の猛暑のなか、熱中症に気を付けながら汗びっしょりで盛り上がった。
凧と凧ばやし踊りパレードは、三条凧協会の25組を超える凧組の約350人が合わせて約130枚も三条六角巻凧を用意して参加。凧ばやし踊りは一ノ木戸小、裏館小、嵐南小の児童約470人が参加して目抜き通りをパレードした。
拡声器から小学生による「三条凧ばやし」の歌と演奏が響くなか、はっぴを着た小学生が踊りながら進み、それに凧が続いた。
昨年の三条夏まつりは4年ぶりに凧と凧ばやし踊りが復活の予定だったが、初めて猛暑を理由に急きょ中止。近年の温暖化で子どもたちの日中の行事は熱中症のリスクが高く、三条夏まつり協賛会は昨年の全体会議でいったん、凧ばやし踊りの休止を決めた。
しかし保護者を含め参加小学校から実施を求める要望が強かったため、今春の全体会議で一転して実施することになった。ただ、パレード中はたびたび、休憩をはさんで熱中症予防に万全を期した。
凧ばやし踊りがあるとなしでは大違い。5年ぶりとなった凧ばやし踊りは参加小学生だけでなく、それに保護者や家族が見物に訪れ、夏まつりにふさわしいにぎわいと盛り上がりも演出してくれた。
加えて三条凧協会主催の三条凧合戦が近年、年を追うごとに盛り上がっているように参加が多く、三条六角巻凧が連なって進むようすは圧巻だった。
続いて市民民謡踊り流しがスタート。一般参加を含めて21団体から約1,200人が参加して「三条音頭」を踊り、さらに一部の踊り手で「三条おけさ」を踊った。2日目の27日は午後7時半から三条防災ステーション堤外地を打ち上げ場所に花火大会が行われる。