インドのニューデリーで開かれている世界遺産を決めるユネスコの世界委員会の会議で27日、「佐渡島の金山(さどのきんざん)」を世界文化遺産にすることが決まった。
身の回りに何か佐渡島の金山にゆかりのあるものがあっただろうかと考えて、ミニチュアののぼり旗があることを思い出した。「世界遺産候補 佐渡金銀山を世界遺産に」とあり、新潟県・佐渡市・佐渡金銀山世界遺産等労苦推薦県民会議ともある。世界遺産登録の機運を醸成しようとつくられたものだろう。
2018年に長岡市寺泊で開かれた佐渡金銀山世界遺産講座「佐渡金銀山の価値と魅力」を取材したときにもらったものと思われる。それから6年間、世界遺産になってほしいという気持ちもあり、ずっと玄関に飾ったままにしてあった。その願いがついにかなったと思うと感慨深い。
まったく記憶はないが、佐渡へは幼稚園児のころに行ったきり。親の話では、旅館で粗相をして旅館を追い出されたという武勇伝があったらしい。世界遺産に関心が高いように言いながら、群馬県の富岡製糸場もようやく1年前に行ったばかり。行動は伴っていない。
佐渡で国内の世界遺産は文化遺産と自然遺産を合わせて26件になる。聞きかじりだが、世界遺産に登録されてブームが去ると、登録以前よりさびれてしまうという話もある。佐渡島の金山の世界遺産登録が一過性のブームに終わらないことを願う。