8月3日(土)から8日(木)まで新潟県弥彦村が友好都市協定を結ぶモンゴルのエルデネ村へ派遣される弥彦村立弥彦小学校6年生5人と粟島村立粟島中学校2年生2人の交流派遣団の結団式が30日、弥彦村役場で行われた。
2015年の弥彦神社御遷(せん)座百年事業「相撲場開き」に訪れた当時の横綱日馬富士と大関照ノ富士から「母国モンゴルと日本の懸け橋になりたい」という思いが伝えられたのをきっかけに、翌16年に弥彦村とエルデネ村が友好都市協定を締結した。
以来、1年ごとに交互に子どもたちを派遣し合う教育交流を行ってきた。22年度までの3年間はコロナ禍で中止したが、昨年度から粟島浦村と連携して交流事業を再開した。
今回は子どもたちの交流のほか、初の試みで弥彦村農業振興課職員も現地に同行し、モンゴルの農業分野の取組みの視察や現地関係者との意見交換も行う。日々、成長するモンゴルの農業、食生活の変化などにふれて、弥彦村とモンゴル双方の農業分野における新視点の発見やモンゴルの経済発展に寄与するきっかけにしたい考えだ。
本間芳之村長、弥彦小学校の木嶋達平校長も同行。モンゴルの首都ウランバートルやエルデネ村でゲルキャンプ宿泊、ホームステイを経験。エルデネ村で学校や保育園の視察、役場の表敬訪問、子どものスポーツ交流、おとなは農業関係現場めぐりなどを行う。
結団式には弥彦小5年生に加え、粟島浦中2年生もオンラインで参加。本間村長から弥彦小5年生代表に交流派遣団員の任命書を手渡した。
本間村長は「??子どもたちにとっては、モンゴルの草原や星空、住居、食べ物、言語、すべてのものが体験したことのないこととなり、わくわくする一方で、戸惑うこともあるかもしれない。相手のことを尊重し理解しようとする姿勢で、失敗を恐れずに積極的にさまざまなことにふれてほしい」と期待した。
交流団員は「弥彦村に遊びに来てもらえるように頑張りたい」、「弥彦村とモンゴルの違いを見つけてみんなにも伝えたい」、「異なる価値観や生活様式にふれ、自分の成長に変えていきたい」などと話した。