新潟県燕市の鈴木力市長は31日、定例記者会見を行い、物価高騰対策で県制度融資を利用する企業の信用保証料の一部の補助、まちあそび部の「高校生サミット」開催、ANAクラウンプラザホテル新潟で燕製カトラリーと燕産農産物を使ったデザートコースが初登場など11項目を発表した。
発表項目外では、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について自民党県連幹部が斎藤健経済産業相に県内が経済的なメリットを感じられる取り組みを要望したことについて、「再稼働の議論は、県民の生命財産を守るという視点を最優先にすべきで、発電事業者の東京電力が県民の信頼に足る企業体質の改善が図られ、万が一の事態が発生したときに安全かつ円滑に住民が避難できる体制などが整備されているのか、これをまず徹底的に訴えていくべきであって、いわゆる必要十分条件のこれが必要条件だと思っている。これが十分でない状況、状態では、再稼働の議論は行うべきではない」と明言した。
しかし、「一方で、首都圏の電力を新潟県民だけがリスクを負わされているという県民感情からすれば、安全性の議論だけでいいのか、経済的なメリットという視点も必要だという議論というか視点が出てくることを私は理解できる。ただ、経済的メリットというのは、安全性が確保されたうえでの議論であるべきだといわば必要十分条件、十分条件だと思う。安全性の議論と引き換え条件ってあってはならない」と重ねて強調した。
佐渡金山の世界遺産登録決定については、「20年ほど前に世界遺産登録の議論がスタートしたときにちょっと政策や観光で関わったので20年以上かかったなっていうちょっと感慨深い」、「こちらの方にも広域観光という形でおいでいただきたい」と期待した。
全国の一部の地域では水道水から有機フッ素化合物のPFASが検出されて問題になっているが、「そこの部分はすぐに水道局からこの話題になったときに報告があり、数値は大丈夫、基準値内という報告を受けている」と述べた。発表項目は次の通り。