気象庁は1日、新潟県を含む北陸地方と東北南部地方が梅雨明けしたとみられると発表した。北陸地方は平年より9日、昨年より11日遅く、東北南部は平年より8日、昨年より10日遅い梅雨明け。いずれも梅雨入りも平年より遅かったので、梅雨入りの期間は平年並み。8月とともに夏本番の到来だ。
新潟県三条市では、明け方の最低気温は23.1度で、熱帯夜は連続6日でストップして1週間ぶりに熱帯夜を脱した。日中は晴れたり曇ったりで夕方に向かって青空が拡大した。
最高気温は30.8度で真夏日が続いた。真夏日は猛暑日を含めて17日連続となった。梅雨明けを象徴するように日差しがじりじりと焼けるように熱く感じた。
1日午後、燕市燕地区の大通りに面した山崎畳店(秋葉町1)では、社長の山崎樹(たつき)さん(40)が明るい店先に出て畳作りに使う包丁など刃物の刃を研いでいた。
回転する砥石(といし)に刃を当てて研ぐ。道具を手入れするのも職人の仕事だ。新しい畳は湿気があるとかびがはえやすくなるため、梅雨時は畳の表替えはあまり勧められないと言う。
しかし梅雨が明ければ空気は乾燥し、盆の帰省客を新しい畳で迎えようと畳を張り替える家が増え、書き入れ時を迎える。山崎さんは「うちはそんなに忙しくないですけど」と笑っていた。
2日の新潟の予報は晴れで予想最高は33度。この先1週間は晴れて最高気温が30度を軽く超える猛暑が予想されている。