日付けの語呂合わせで「箸(はし)の日」の8月4日(日)、午前10時半から八幡宮(藤崎重康宮司・新潟県三条市八幡町)で、毎年恒例の「はし供養祭」が行われ、はしに感謝して供養するとともに来場者に無料で焼きそばとかき氷を振る舞われる。
県央食品衛生協会三条支部(関能広支部長)が主催。飲食業にかかわる三条支部の会員や参拝者が使い古しのはしを持ち寄り、藤崎宮司が神事で払い清めたあと火にくべて焼納する。
そのあと焼きそば400食とかき氷300食を先着順で配布する。11時半までミニ縁日のスーパーボールすくいや水ヨーヨー釣りも用意する。会場には募金箱を用意して集まった善意はそっくり三条市社会福祉協議会に寄付する。毎年1万5千円から2万円ほどが寄せられている。
はし供養祭は1975年(昭和50)に民俗学研究者が「はしを正しく使おう」と提案して始まり、東京・日枝神社の箸(はし)感謝祭が有名だ。
三条市ではその3年後の1978年(昭和53)に当時の三条割烹組合の有志が、はし供養祭を行ったのが始まり。7.13水害のあった2004年に休み、コロナ禍で3年休んだが、2年前はおはらいだけ行い、昨年から振る舞いも含めてそれ以前の形で行っている。
市民の参加を呼びかけるとともに、焼納する使い古した木製のはしの持ち込みを歓迎している。