2日、3日と行われた長岡まつり大花火大会。2日夜、燕橋を渡っていると意外とはっきり花火が見えたので3日、燕橋のたもと付近から正三尺玉を撮ってみた。
花火を見ていると、漂う花火の煙で空が赤く染まって見えることがあった。同時にライブ配信を視聴していると正三尺玉の打ち上げ前にサイレンが鳴った。長岡花火を見ていて初めて長岡空襲を想像した。
1945年8月1日夜、米軍による400トンとも言われる爆弾の投下で長岡市は焼け野原となり、1488人以上が死亡したとされる。当時、赤くなった長岡市の空が燕市からも見えたのだろう。
当時は今ほどまちのあかりもなかった。漆黒の夏の夜に見える空は異様だったことは容易に想像できる。当時を知る地元の人から話を聞いたことはないが、とてつもない恐怖を感じたんだろうとぞっとした。
毎年、長岡空襲が始まった1日午後10時半に長岡市で花火が打ち上げられていることを初めて知った。連続テレビ小説「虎に翼」で三条市PR大使の俳優、高橋克実さんが演じる弁護士、杉田太郎が長岡空襲で失ったひとり娘を思い出して号泣するシーンがあり、長岡空襲が話題になった。
15日は終戦記念日。終わらないロシア・ウクライナ戦争、パレスチナ・イスラエル戦争、きな臭い台湾有事と、世界情勢が不安定さを増している気がしてならない。思いがけず平和のありがたさをかみしめたことしの長岡花火だった。