秋の始まり「立秋」だった7日の新潟県三条市は、明け方の最低気温が23.6度、最高気温は29.6度で、前日6日に続いて熱帯夜にも真夏日にもならず、秋の気配を感じさせるような過ごしやすい陽気だった。
日中はいつ雨が降ってもおかしくないような厚い雲に覆われた。夕方から日が差し始めた
燕市・大曲河川公園ではユリ科の多年草「ユウスゲ」が鮮やかな黄色の大輪の花を開いている。ユリ科なので花の形はユリのそれ。7月の初旬に咲き始め、夕方花が開き翌日の昼ころしぼむ夜の花だ。
そこに立つ案内看板には、大曲河川公園に植栽した経緯などが書いてある。皇室と関係の深い植物のユウスゲを長野県・軽井沢町植物園で育てたものを2005年11月15日の黒田慶樹さまと紀宮清子さまのご成婚を記念して軽井沢駅まで乗降客に配布された。
そのテレビ放映を見て大曲河川公園にもと軽井沢町から60数株をもらい、06に植栽。翌07年7月から花が咲き始めた。由緒あるユウスゲだ。群生するユウスゲが7日夕方には数十輪の花を開いていた。
ユウスゲの花は晩夏の季語。一帯の草むらバッタなど秋の虫も見られて「立秋」にふさわしく秋の訪れを告げているようだった。
8日の新潟の予報はくもり時々晴れで予想最高気温は30度。