新潟県三条市の三条パール金属をメイン会場に新潟大学を含め首都圏の9大学の野球部1、2年生が8日から12日までリーグ戦を行っている次世代育成大学野球サマーリーグ。10日の早慶戦はそのハイライトで、東京・神宮球場で行われる応援合戦の再現を来場者はたっぷり楽しんだ。
サマーリーグはことしで第10回になる。慶応大学は第1回から参加しているが、第4回から早稲田大学が参加して伝統の早慶戦が実現。あわせて両大学の応援団も参加して唯一、早慶戦だけが応援合戦が行われ、サマーリーグを象徴する名物ともなっている。
午後3時過ぎに三条パール金属スタジアムで試合開始。バックネット裏の仮設ステージで両大学応援団が交互に使って応援合戦を繰り広げた。
この日の三条市は最高気温30.6度の真夏日。くもりがちで風もあり、今の時期としては過ごしやすかったが、たちまち水をかぶったように汗びっしょりになった。
その応援を後押しするようにチアリーダーが応援歌や応援方法を書いたプラカードを来場者に掲げた。両大学の出身者も多く、来場者も一体になって応援。さらにことしは県内の中越高校と帝京高校のチアリーディングも参加して華やかさを増した。
肝心の試合も初回に慶大が1点を上げたあとスコアボードに「0」が並ぶ引き締まった展開で、9回裏に早大が2点を上げてサヨナラ勝ちするドラマチックなエンディングだった。
どちらの応援というわけでもなく来場した人も、一緒に応援するにつれてどちらかの大学に肩入れした。判官びいきで早大側を応援する人が多く、サヨナラ勝ちしてダイヤモンドで歓喜する選手と一緒になって喜んでいた。