ことしの盆こそ「原仙」のごちそうを食卓にと、2年前に精肉店が全焼、新店舗を建設している株式会社「原仙」(原田昌彦社長・新潟県三条市一ノ門1)は、9月中旬の営業再開を前に12日から14日までの3日間に限り、地元の東三条駅前駐車場で「ひれタレカツ」の持ち帰り用を催事販売している。
この3日間は三条駅前駐車場にテントを張って毎日午前11時から午後3時ごろまで販売している。「ひれタレカツ」は同店を代表するメニューで、5枚入り1パックを1,200円、原仙特製のタレカツのたれも1本350円で販売している。買い物をするだけなら東三条駅前駐車場を無料で利用できる。
昨年5月1日に自宅兼店舗を全焼した。営業再開に向けて同じ土地に2階建ての店舗を新築し、ようやく9月中旬にオープンできるめどがたったが、できれば盆に再開したかった。
地元では盆にごちそうを用意する家が多い。「すき焼きやしゃぶしゃぶは毎年、必ず原仙の肉でと買ってくれる人がいる」と言う。その声に応えたかったが、永劫許可は間に合ったものの、建物の建設が間に合わなかった。
それでも何とか原仙の肉を届けたいと、墓参りの13日をはさんだ3日間だけ、催事販売を行うことにした。3年ぶりに盆の食卓に原仙のひれタレカツが並ぶ。
食堂をやめてからは持ち帰り用だけで販売してきた。新店舗では精肉にこだわらずに総菜を数多く展開する方針。あわせて店名もこれまでの「肉の原仙」から「原仙」にあらためる。