新潟県三条市の名誉市民、プロレスラージャイアント馬場(本名・馬場正平)さん(1938-99)の功績を後世に伝えようと活動する「三条ジャイアント馬場倶楽部」の会長、会社役員中條耕太郎さん(54)=三条市=は、馬場さんが巻いたチャンピオンベルトの公式レプリカ3本を三条市歴史民俗産業資料館別館「ほまれあ」に展示してほしいと、三条市に寄贈した。
寄贈したのは、インターナショナル、PWF、NWAのヘビー級王座のベルトのレプリカ。インターナショナルは、ルーテーズ、力道山に次いで馬場さんが初めて巻いたベルト、PWFは馬場さんが全日本プロレスを旗揚げしたときに力道山の家から贈られたベルト、NWAは馬場さんが世界にチャレンジして日本人で初めて獲得したベルト。
中條さんはこれらのレプリカを眺めながらおいしいビールが飲みたいと入手した。購入価格は3本で約60万円になる。「ほまれあ」には、名誉市民ギャラリーに馬場さんのコーナーがある.。ベルトをいつから展示するか決まっていないが、イベントなどとからめていいタイミングで展示する。
中條さんは9日、市役所を訪れて滝沢亮市長に3本のベルトを手渡した。滝沢市長は7月20日の「ほまれあ」のオープニングイベントに中條さんが協力してくれたことに感謝し、3本のベルトを「大事にするだけでなく、多くの市民にふれてもらう、見てもらう機会をしっかり設けて、より多くの人に馬場さんの功績を伝えていく一助にしたい」と述べた。
中條さんは「できれば市民に見てもらい、馬場さんの思い、功績を感じとってほしい。レプリカだが、すべて公式レプリカなので価値があると思う」と話していた。
また、来年は三条市合併から20周年でもあり、馬場さんの誕生日の1月23日「ほまれあ」で馬場さんのビールを飲みながら展示されている馬場さんの愛車キャデラックを囲む会を計画しているとも話した。