新潟県弥彦村は15日、村内の「四季の宿 みのや」で「二十歳のつどい」開き、対象者86人のうち73人が出席して二十歳の節目を祝った。初めて「二十歳のつどい」として開いた2年前は11月に開いたが、弥彦村は成人式時代から盆が恒例。二十歳の実行委員が出席の呼びかけに頑張ってくれてか、出席率は85%と例年になく高かった。
本間芳之村長はお祝いの言葉で弥彦村の課題や取り組みを話して弥彦村を力強く支えてくれるよう求め、「本日、栄えある門出を心から祝福するとともに、歴史と伝統文化に彩られた自然豊かな弥彦で育ったことに誇りをもち、夢と希望に満ちたこれからの人生を堂々と歩んでほし」と期待した。
来賓の本多隆峰村議会議長は「いかなる困難な状況であっても、感謝の気持ちを忘れず自身の力を信じて、しっかりと乗り越えていただきたい」と願った。
二十歳代表で、兵庫県神戸市に住む老人ホームで介護福祉士として働く野崎拓也さん(21)と県外在住の大学生、小野実夏子さん(21)が誓いの言葉を述べた。
野崎さんは人生の目標をもつことが大事が、うまくいかなくなったときに力になってくれるのがここに集まった仲間であり、「きょうの日を契機に社会の一員としていっそう励んでまいりたい」。小野野さんは「皆さんから与えてもらったたくさんのことをこれまで支えてくださった皆さんと、これから私が出会う人たち、そして出会うこと未来の世代に与えられるおとなになりたい」とそれぞれ誓った。
弥彦村は小中学校とも1校ずつで、出席した全員が同窓の同学年。在学当時の弥彦小、弥彦中の恩師9人が順に励ましの言葉を述べた。二十歳の司会は言葉の前に恩師を「先生といえばブラックサンダーを思い出す」、「健康一番でおなじみの先生」、「生徒との距離がとても近かった」、「生徒からのいじりにも乗ってくれた」とひと言ずつ添えて紹介。アットホームな式典だった。このあと同じ会場で茶話会、懇親会に移った。